
皆さん、お久しぶりです。
昼食を食べて元気になった北野(注:当時は違う名前だったけど)です。
普段はCLIP STUDIO PAINTで絵を描くことを生きがいにしている私ですが、半年前にこちらに移行するまでは、ibisPaintをファーウェイの一万円タブレット(壊れかけ)と百円均一のタッチペンで運用しておりました。
あまりの性能不足により、線はガッタガタ、塗りは崩れたお化粧のようにボロボロ。
「ぼかす」を使っても全然ぼけず、エアブラシを使っても「エア」とは程遠い質感。
アプリがクラッシュするだけならまだしも、タブレットごとクラッシュするという大惨事も何度か発生し、そのたびに5,6時間をかけて絵のデータを修復していました。
とまあ、これが私の「人生初!ペイントソフトを使った本格的(?)なデジタルお絵かき」だったのですが。
けれど、人生で初めて触れたデジタルお絵かきがこれなのかとよくよく考えてみたら、違う。
あれだ、DS。多分そうだったはず。
もう少しだけ記憶を遡ると、うごくメモ帳3D(ニンテンドー3DS)が顔を覗かせにきた。
うん、確かに滅茶苦茶ハマったよ、うごメモ。
YouTubeに上がってるPVみたいなのが作りたくて、ピノキオピーのme/sとかも頑張って録音してた(結局投げ出したけれど)。
でも、これが「人生で初めて触れた」ものかと言われれば、そうでもない。
もっと昔に、何か触っていたはず。なんとなく覚えてる。
Windows7標準のペイントかな~とも一瞬思ったけれど、あれでまともに絵を描けたためしが無いし、、、
うーむ、、、
、、、、、はっ!!!

こ、こ、これだあああああああああああああああああ!!!!!
そう、どれだけの人が知っているものかわからないが、私の人生初のデジタルお絵かきは、間違いなくこの「絵心教室DS」である。
https://www.nintendo.co.jp/ds/vaaj/index.html
現在でも公式ホームページが稼働しているので、是非覗いていただきたい。
詳しい説明は省くが、「絵心教室DS」とは、元々DSiウェアとして2009年から販売されていた「わりと本格的絵心教室 前期・後期」にミニレッスン、体験版などの多数の要素を追加してひとまとめにしたパッケージ版である。
絵の描き方を初歩から学べるレッスン、自由に絵が描けるフリーペイントの2つのモードが用意されており、リアルな質感に近い鉛筆、絵の具で絵を描くことができる。
DSiや3DSといったカメラ搭載機種なら、撮った写真を見ながら絵を描くこともできる。
そんなゲームである。
私にとっての「絵心教室DS」
このゲームを親に買ってもらったのは確か、小学1年生の時だったかな(北野は2007年生まれ)。
ちょうど、トモダチコレクション新生活だとか、スーパーマリオ3Dランドだとか、パックピクスだとかを買い与えてもらっていた頃だと思う。
近所の生協に入っていたG◯Oに買い物帰りに寄ったとき、たまたま中古を見かけて。
絵を描くことが大好きだった私はあまりにも魅力的だったこのソフトに一目惚れし、速攻で頼んで買ってもらった記憶がある。
2010年のゲームだから、”紙冊子の説明書”、”クラブニンテンドーの案内”、”DSのACアダプターのリコールを周知する黄色い紙”という「DSソフト三銃士」(勝手にそう呼んでる。ていうか、よく考えたら三銃士って4人だからおかしいわ)が綺麗な状態で入っていた。
確か、まずは体験版(併録)を遊んでリンゴの絵を描いたのかな。
タッチペンで画面に触れると線が描ける、色が出るっていう当たり前のことでも、初めての体験だったからかそれはもう猛烈に楽しくて。
気づけば何時間も経っていることがしばしば、、、と言いたかったが、親がキッチリ時間を管理していたので、いつも途中で止めざるを得なかった。
毎日毎日、収録されていたレッスンで繰り返し遊んだ。
一度やったことでも全く飽きずに楽しめたのは、絵を描く行為そのものが好きだったからだ、と思う。
レッスンで描いたものを、実際に紙に描いてみることも繰り返していた。
そして、このレッスンを通して、私は非常に多くのことを学んだ。
例えば。
光が当たった部分は明るくなり、反対側は暗くなること。
赤、青、黄を色の三原色といい、これで大半の色を作れること。
鉛筆には硬度があること。
鉛筆や絵筆は、強弱をつけられること。
一度に描き切ろうとせず、少しずつ薄く鉛筆を動かすこと。
筆には、平筆と丸筆があること。
カラーサークルのこと。
補色のこと。
白、黒は色には含まれないこと(単なる明暗であるため)。
グリッド(絵を正確に描くために使うマス目)のこと。
少し考えただけでも、こんなにもある。
それに、この全てが、絵を描くにあたって欠かせない知識である。逆にこの知識がなければ、今の私は、落書きのような絵しか描くことができなかったと思う。
改めて思い出すことすらない完全に身に沁みついた知識だが、「自分はこの知識をどこで学んだんだろう」と改めて考えてみると、全てはこのゲームからだった。
しかも、この知識たちは、美術部に通いつめ、絵画教室にも通い、絵を描き続けている今でも使い続けているものばかりだ。
「三原色」などという言葉が聞こえるだけで、無意識にこのゲームでのかわいらしい説明の画面を連想してしまう。
私は、いつの間にかそこそこの絵を描けるようになっていた。
小学一年生の段階でも、はっきりと陰影のついた立体的な物体(球やリンゴ)くらいはもう描けていたと思う。周囲にもかなり驚かれていた。
幼稚園の頃から見ても、絵のレベルは驚異的に上がっていたと、自分でも思う。
今思えば、それらも全て、このゲームのおかげだった。
私にとっての「絵心教室DS」はもはや、私が進む道を作ってくれたといっても過言ではないほどのゲームである。
まだ幼く頭が柔らかい時に、このゲームに出会えたことはこの上なく幸運だった。
このゲームで得たものはすべて、既に記憶などという域を通り越して体に沁みついてしまっている。
おかげで、自然と手が動き、自分に従うだけでも良い絵が描けるようになった。
今となっては絵を描くことが生きがいにまで成ったのだから、それを作ってくれたこのゲームには、感謝してもしきれない。
【おまけ】今更だけど、当時を振り返ってみた感想、、、(ここからDSそのものの話になります)
というわけで、私と絵心教室DSの思い出を久々に振り返ってみたんですが、その過程で当時のことを結構思い出しました。
初代「ニンテンドーDS」が発売されてからもうすぐ20年、「ニンテンドー3DS」が発売されてからもうすぐ11年、「ニンテンドースイッチ」が発売されてからもうすぐ7年が経つ今になって言うけれど、DS(3DSも含めて)ってバケモンすぎませんか、これ。
だって、普段ゲームなんて全くやらないような人(うちの母親とか。テトリスでさえ出来るか怪しい)でさえも一台は持ってたし。
だいぶ前のことだけど、父親がいとこに譲ったDSlite見てみたら、母親とのピクトチャットの履歴、まだ残ってた。
純粋な「ゲーム」ではなく、「生活のため、勉強のためのツール」としてのゲームが大量に売られていたDS,Wiiの時代の品々って、見てるだけでもワクワクします(私は)。
例えば、DSテレビとか。

こんなの、もうロマンの塊でしょう。私はロマンが大好物。
幼い頃、「電波を受信する」という行為に猛烈な憧れを抱いていた北野少年(少女?)にとって、あまりにもこれはワクワクする。し過ぎる。
だいぶ前にブックオフで見かけたんだけどなあ、、、。買っときゃよかった。
でも、私が今持ってるのってnew2DSLLだから、カードスロットが前側。しかも見た目重視カバーも付いてるし。
流石に不格好だから、もうこの際、DSliteも一緒に買ってしまおうかな。
pspとかでもワンセグチューナーって結構出てたけど、DSなのがなんかいいよね。
あとは、3DSの拡張スライドパッド。

newシリーズが登場する前の遺産。
ほぼ使う機会なんてない(私はプチコン3号でいろいろダウンロードして遊んでたので、ちょっとはあった)けれど、無駄に欲しくなる。
振動カートリッジ、なんて。


充電台とか、イヤホンマイクもそうなんだけれど、こういう「本体にドッキングして使うガジェット」がやたらと好きだった記憶があります。
そう、パーツ販売、見るの好きなんですよね。
https://onlineshop.nintendo.co.jp
このページの存在を意外と知らない人が多くて驚いたことがあります。超DS好きの中学時代の友人は知らなかった。サポートトップから飛べるから、見たことある人結構いると思ってたんだが。
一年くらい前にはWiiUゲームパッドが単品で売られてたりしたけれど、今はもう無くなっている。
switchと麻雀以外のカテゴリーは在庫限りだろうから、新品で欲しいものがあるなら、お早めに確保した方がいい。

そういえば、かなり前だけど初代DSを初めて見た時の衝撃は結構凄かったです。2007年生まれの私はDSlite以降しか見たことが無かったので。
曲線に黒ボタンにメタリック、如何にも2000年代初頭のデザインという感じがする。
DSliteの収まりの良さも好きだけど、こういう野暮ったくて(褒めてます)近未来っぽいデザインも大好物。
そういえば、ニンテンドーゾーンのサービスも、6年前はまだやってましたね(調べると2020年終了らしい。結構最近までやってた)。
札幌で車に乗ってると、道路を走ってるだけで結構反応していました。駅の近くはコンビニ密集してますしね。
……長くなったのでまとめ
考えれば考えるほど、沢山の思い出が湧き出てきて正直驚きました。
子供の頃ゲームのことばっかり考えていたかと聞かれると、全然そんなことも無かったので。
まあでも当たり前か。2007年生まれだもの。小学校6年間、3DSとWiiUでドンピシャだったからなあ、、、
今になって考えても、DSの系譜ってかなり良いハードだったと思います。
そして、遂にそのDSの販売台数すら超えてしまった、スイッチというバケモン。
流石にDSは超えないだろうと思っていたら、余裕で超えてきた。なんだこれ。
絵心教室の話だった筈なのに、いつの間にかDS自体の話になっちゃってましたね。
懐かしんで、共感してくださる方がいたらとても嬉しいです。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
元記事投稿日 – 2024年2月9日